真説スズメのお宿11 お化けの知恵は素晴らしい
知恵者の小入道が、「妖怪大明神権化神社の例大祭毎年をやりましょう。11月22日が宵宮23日を大祭にすればいいですよ。そこへ大勢の参詣人を集めて、出店を一杯出せば、その所場代だけで大変な金が集まりますよ。それで藪竹山を買収すれば良いじゃあありませんか。」それを聞いた婆さんは、手を打って喜びましたが、「しかし、こんな深い山の 妖怪大明神権現神社に行くには参道もなければ、店を出す空き地もないじゃないか.」と言いました。すると、小入道は、「それは心配ないですよ、俺が大入道と青鬼、赤鬼達に話せば一晩で、新しい社を中腹に造って、そこまで行ける立派な参道の階段も、店を出す場所も作れますよ。それからあっちこっちに触れ回って、お祭りの知らせをしよう。ついでにスズメのお宿という茶店を、麓に作ればいいよ。」と言いました。
「スズメのお宿で何を売るんだい、まさかスズメの焼き鳥を売ろうなんて言うじゃあないだろうね.」とお婆さんは尋ねました。
「そんなことはしませんよ、飴細工のスズメを作って売るんですよ。店番は、美人のろくろっ首に頼みましょう。首さえのばさなければ、なかなかの美人ですから、看板娘になりますよ.」
お婆さんはそれを聞くと大喜びで、これで安心と泥縄山を降りて帰りました。