藪竹山スズメランド23真っ暗闇の大葛籠
真っ暗な葛籠のなかの40人の男達は生きた心地もありません。何も見えない真っ暗闇のなかで、大入道が歩いて行くと葛籠はゆらゆらと揺れるのです。荒海を行く船のようで、なかにいる男達は船酔いのような状態でたおれ伏してしまいました。
どれくらい時間が経ったのでしょうか、突然葛籠の蓋が開き、なかの者達は冷たい水の中へ放り込まれました。
そこは、なんと田んぼのなかの大きな肥だめです。放り込まれた連中はもがいていると、大入道は一人づつ、つまみ上げて、雪が積もっている田んぼへ放り出します。
それが終わると、一人一人を踏みつけて雪の中へ押し込んで又、葛籠に放り込むのです。
みんな、生きているのか死んでいるのか解らなくなってしまいました。
大入道は葛籠を担ぐと又歩き始めました。どれくらい経ったでしょうか。男たちは焼き鳥チェン社長の家の庭にばらまかれていました。