真説スズメのお宿6
お爺さんに担がれて、小屋の中へ持ち込まれた大きな葛籠に入っていた妖怪変化達は、お婆さんに言われて、葛籠から出るとみんな勝手気ままに芝居小屋のあっちこっちに散らばりました。
第1日目、どうせお化けの作り物でたいしたことはないだろうと思ってやって来たわずかなお客さんは、本物の妖怪を見て、肝をつぶしました。
何しろ妖怪はみんな、正真正銘の本物なのですから。
それが、町中の噂となるともう、翌日からは押すな押すなの大盛況です。
町中で一番多くの客が入るようになった、小屋の主は、三日だけで勿体ないもっと長くやって下さいと言い始める始末です。
回りの町々からも噂を聞いて詰めかけるお客様があまりにも多いので、とうとう、妖怪の小屋は、大盛況で延々1年以上も続きました。