真説スズメのお宿8 お宿のその後
スズメのお宿から、お婆さんが担いできた大きな葛籠の中のお化け・妖怪達は、お婆さんが買った広くて深い「泥縄山」で暢気に暮らしています。
泥縄山に、お婆さんは時々お化け達の様子を見に行きます。泥縄山では朝から晩まで山の中で自由に出来るのでお化け達は元気いっぱい見違えるように生き生きとして霊気に満ちています。
お爺さんお婆さんは、「妖怪お化け小屋」で儲けた大金で長者と言われる程の身代を作り、豪邸を構え、裕福な暮らしをしています。
お爺さんお婆さんは屋敷の回りの田畑はみんな買い占めて多くの人を雇い、大きな収穫を上げています。
そんなある日、スズメが1羽飛び込んできました。
「あれ、お前は舌切り雀じゃあないかい。」と言ってお婆さんは驚きました。そこへお爺さんが出てきて「舌はすっかり直ったかい。」と聞くとスズメは、「ピーチク・パーチクもう大丈夫です」と応えました。
「で、何の用だい。」とお婆さんが聞くと、スズメは涙を流しながら「スズメのお宿の竹藪がもうすぐなくなってしまうのです。」と言いました。